
[東京 12日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続伸が想定されている。前週末の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを引き継ぎ、日経平均は底堅くスタートし、3万円を回復するとみられている。ただ、主力企業の決算を控え、様子見ムードに支配されやすい。引き続き個別物色が中心の一日となりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万9800円─3万0100円。
前週末9日の米国株式市場は上昇し、ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値で最高値を更新した。米10年債利回りの低下を追い風にハイテクなどのグロース株の好調が続く中、ダウとS&Pは3週連続で上昇した。
現在のドル/円は109.70円近辺と、前週末午後3時時点の109.40円から小幅に円安に振れている。シカゴの日経平均先物6月限(円建て)清算値は2万9920円と前週末終値から151円ほど高い水準となっている。日経平均は米国株の底堅い流れを引き継ぎ、3万円を回復するとみられている。
個別では、国内製造業の業績を占う試金石として安川電機の株価反応に関心が向かっている。同社が9日に発表した2022年2月期の連結営業利益(国際会計基準)予想は、前年比54.5%増の420億円。IBESがまとめたアナリスト20人のコンセンサス予想平均の432億円を下回った。
ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト、井出真吾氏は「きょうの日経平均は安川電機の株価に左右されやすい。市場の期待が高く、失望売りも出やすいなか、株価がどう反応するかが注目されている」との見方を示す。「軟調だと全体的に慎重になり、日経平均は3万円台を維持するのが難しくなるだろう」という。
主なスケジュールでは、国内で3月工作機械受注(工作機械工業会)、高島屋の企業決算、米国で3月財政収支(財務省)の公表を控えている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29768.06 30714.52 27002.18
+59.08 2021年2月16日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物6月限 29920(円建て)
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