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米国株、ダウ小反落し18ドル安 ナイキの下げが重荷 週間では8週連続上昇 - 日本経済新聞

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【NQNニューヨーク=戸部実華】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落し、前日比18ドル38セント(0.04%)安の3万7385ドル97セントで終えた。前日夕に決算を発表したスポーツ用品のナイキが急落し、ダウ平均の重荷となった。半面、朝発表の11月の米個人消費支出(PCE)物価指数がインフレ鈍化を改めて示し、米連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げするとの観測が相場を支えた。

ダウ平均は週間では80ドル高となり、8週連続で上昇した。19年2月にかけての9週連続以来の記録となる。

四半期決算とあわせて通期の業績予想の下方修正を発表したナイキは12%弱下げ、指数を押し下げた。ダウ平均は週前半まで連日で高値更新が続いた後で、利益確定や持ち高調整の売りも出やすかった。

ダウ平均はプラス圏で推移する場面があった。11月のPCE物価指数は前年同月比2.6%上昇し、前月比では0.1%下落と20年4月以来のマイナスとなった。食品とエネルギーを除くコア指数の前年同月比の上昇率は3.2%と前月(3.4%)から縮小し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.3%)も下回った。インフレ鈍化を背景に、FRBが早期に利下げするとの期待を高めた。

インフレ懸念が和らぐ一方、米経済の底堅さを示す指標が相次いでいる。22日発表の11月の耐久財受注額は前月比5.4%増と、市場予想(2.0%増)以上に伸びた。ミシガン大学が発表した12月の消費者態度指数(確報値)は69.7と、速報値と市場予想(ともに69.4)を上回った。「経済のソフトランディング(軟着陸)観測が高まっていることが相場を支えている」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声が聞かれた。

米国では25日はクリスマスの祝日で休場となる。22日は連休を取る市場関係者が多かった。薄商いとなるなか、値動きが不安定になりやすいとの指摘もあった。

個別では、映画・娯楽のウォルト・ディズニーや航空機のボーイングが売られた。スマートフォンのアップルや顧客情報管理のセールスフォースも安い。一方、半導体のインテルや小売りのウォルマートが高い。バイオ製薬のアムジェンや製薬のメルクなどディフェンシブ株も買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比29.107ポイント(0.19%)高の1万4992.973で終えた。ネット検索のアルファベットが上昇した。マイクロン・テクノロジークアルコムなど一部の半導体関連株が前日に続いて買われた。一方、電気自動車のテスラやネット通販のアマゾン・ドット・コムは下落した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は続伸し、前日比7.88ポイント(0.16%)高の4754.63で終えた。週間では0.75%上昇し、17年11月にかけての8週連続以来の長期連騰に並んだ。

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