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アップル、iPhoneは市場予想に届かず-サービス収入の伸びに影落とす - ブルームバーグ

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アップルが3日発表した4-6月(第3四半期)決算は3四半期連続の減収となった。業界全般に携帯電話機やコンピューター、タブレットの需要不振に見舞われる中、アップルは今四半期も同様の業績になる見通しを示した。

  4-6月期の売上高は1.4%減少。ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会見で、今四半期の業績も同様になる見通しだと述べた。さらに減収となれば、アップルとしては過去20年間で最長の連続減収となる。

  ニューバーガー・バーマンのシニア調査アナリスト、ダニエル・フラックス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「環境は厳しい」と指摘。「消費者は金利全般やインフレ率の上昇による圧力に直面している。アップルも他の多くの企業と同様、多くの逆流にさらされており、逃げ切ることはできない」と述べた。

Apple Nears Worst Run of Sales Declines in 20 Years | Company indicates that revenue may shrink in current period

  アップル全体の売上高は818億ドル(約11兆6600億円)で、サービス収入の伸びに支えられ、ウォール街の予想をわずかに上回ったが、スマートフォン「iPhone」の需要は予想より弱かった。発表資料によると、iPhoneの売上高は2.4%減少し397億ドル。市場予想は398億ドルだった。これを受けてアップルの株価は時間外取引で一時3.2%下落した。

  今回の結果は、高く評価されているiPhoneでさえスマートフォン市場全般の不振で苦戦していることを浮き彫りにした。モバイル機器用チップメーカーでiPhoneのサプライヤーの米クアルコムは2日の決算発表で需要への懸念を招き、アップルの決算発表前に株価が 急落した。

  アップルは前四半期にハイエンドのデスクトップ型パソコンをわずかにアップデートし、大画面「MacBook Air」を発売した以外、新製品の投入は乏しい状況だった。今四半期はiPhone 15とスマートウオッチ「Apple Watch」の新製品が発表される予定。

  ここ3年間で最も大幅なアップグレードとなる見込みのiPhone次期モデルの発表を控え、iPhone 14ラインの売れ行きは先細りつつある。

All Eyes on the iPhone, Apple’s Biggest Moneymaker

The company counts on the device for more than half of its annual sales

Source: Apple’s 2022 annual report

  タブレット「iPad」の売上高は前四半期に20%減少し57億9000万ドルと、市場予想の約63億3000万ドルを下回った。

  パソコン「Mac」は深刻な落ち込みから回復の兆しを見せており、売上高は7.3%減の68億4000万ドルと、市場予想平均の63億7000万ドルを上回った。

  Apple Watchを含むウエアラブル・ホーム・アクセサリー部門の売上高は82億8000万ドルで、市場予想の83億8000万ドルに届かなかった。

  一方、サービス収入は好調で、8.2%増の212億ドル。市場予想は208億ドルだった。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「10億を超えるサブスクリプション(定額制)契約が伸びをけん引した」と説明した。

Services Were the Strongest Part of Apple’s Earnings Report

Division grew to a record level last quarter, while other units retreated

Sources: Company reports, Bloomberg

原題: Apple’s Sluggish iPhone Sales Overshadow Services Growth (2) (抜粋)

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