中国有数の不動産開発業者である碧桂園は、先週7日の利払いを履行できず、デフォルト(債務不履行)回避のための猶予期間が30日を切った。景気が減速する中で、不動産不況を終わらせる政策対応の難しさがあらためて浮き彫りになった。
昨年末時点の負債総額が1兆4000億元(約28兆円)の碧桂園は、市場の落ち込みを過小評価したことを認め、1992年の創業以来で最大の試練に直面しているとの認識を示した。 同社は2023年上期の純損益が最大550億元の赤字になると見込む。前年同期は約19億1000万元の黒字だった。
13日の香港証券取引所への届け出によれば、碧桂園は同社と関連会社が発行したオンショア社債11本の取引を14日から停止する。
14日の香港株式市場で、碧桂園の株価が一時16.3%急落した。モルガン・スタンレーは、あらゆる面で業務を圧迫し、近い将来のデフォルト可能性を高めかねない流動性悪化に言及し、碧桂園の投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。
複数の債券保有者が匿名を条件に語ったところでは、碧桂園が発行したドル建て社債2本の保有者は、8月7日が期日の利払いを受けることができなかった。
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同社の流動性逼迫(ひっぱく)を受け、中国のドル建てジャンク(投機的格付け)債の動きを反映するブルームバーグの指数は10日、昨年以降で最も低い水準に下げていた。
UOBアセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、ウィー・リアム・ゴー氏は「碧桂園が直近の発表で伝えたメッセージは、中国の不動産市場の苦境について投資家の最悪の懸念を確認しただけだった」と指摘した。

碧桂園が開発した居住用ビル(河北省保定)
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
原題: Country Garden Crisis Deepens as Unit Halts Local Bond Trading、 Country Garden Poses New Risk for China’s Economy: Credit Weekly、Country Garden Sinks; Cut to Underweight at MS on Default Risk(抜粋)
(社債取引の停止と株価動向を追加して更新します)
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