29日の債券相場は上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が欧州中央銀行(ECB)フォーラムでタカ派的な発言をして、利上げ継続による景気の先行き懸念から米国債利回りが低下した流れを引き継いだ。 日本銀行の植田和男総裁が金融緩和の継続姿勢を示したことも買い手掛かりとなっている。
三菱UFJ国際投信債券運用部の小口正之氏は「海外金利の低下に連動して高く始まった後は方向感が出にくく、もみ合い」の展開を想定。植田総裁がフォーラムで、これまでの見方を変えずに基調的なインフレ率は2%下回っていると述べ、政策修正の予定がないことを示唆したことは「相場の支え」との見方を示した。
パウエル議長、連続利上げ排除せず-7月と9月に動く可能性示唆
植田日銀総裁、24年の物価上昇「確信」できれば政策変更あり得る
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日銀は午前の金融調節で10年国債を0.5%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを通知。債券先物の決済に使われる受渡適格最割安銘柄(チーペスト)対象の同オペも継続した。

2年債入札
- 発行予定額は2兆9000億円程度
- SMBC日興証券の小路薫金利ストラテジスト
- 足元の中期債は日銀の国債買い入れで依然底堅い需給環境が示唆されており、入札は無難通過を予想する
- ただ、堅調に推移してきた短期国債市場が軟化傾向を示していることには注意。先行きは軟化リスクがより大きいとみておきたい
- 備考:2年利付国債の過去の入札結果 (表)
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