[ロンドン/チューリヒ 10日 ロイター] - 10日の為替デリバティブ市場でドルの需要が急増し、昨年12月半ば以来の高水準となった。前日に米銀行株が急落し投資家のリスク回避が強まったことが背景にある。
ユーロ/ドルのベーシススワップ(3カ月物)は一時マイナス17ベーシスポイント(bp)と、12月14日以来の大幅なマイナスとなった。直近ではマイナス14。
欧州株式市場では大手銀行が米銀に連れ安となり、銀行株指数は1日の下げ幅としては昨年6月以来の大きさとなる見込み。
STOXX銀行株指数も4.2%安と、昨年6月上旬以来の下げ幅となっている。
クレディ・スイスは過去最安値を更新した。UBSは4.7%安。
英HSBCが4.5%、ドイツ銀行 は7.9%下落するなど、ほとんどの主要銀行が下落した。
債券市場には安全な逃避先を求める資金が流入。ドイツ国債2年物利回りは14bp低下の3.14%。米国債2年物利回りは7bp低下の4.83%。
9日の米国株式市場では、米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループの株価が62%超急落した。バランスシートを補強し、資金繰りに苦しむ新興企業からの預金減少を乗り切るため、前日に17億5000万ドルの株式売却を発表したことを受けた。
CMC(フランクフルト)のヘッド・マーケット・アナリスト、JOCHEN STANZL氏は「SVBファイナンシャルの問題が大手銀行にも当てはまるのか、当てはまる場合はどの程度当てはまるのか。投資家は大手行の説明を待っている」と指摘。
abrdn(ロンドン)の投資ディレクター、JAMES ATHEY氏は「金融・財政が超緩和政策から引き締め政策に移行しており、その過程でこうした光景が現れる」と指摘した。
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