米不動産業者協会(NAR)が発表した1月の米中古住宅販売は、市場の予想外に減少。これで前月比でのマイナスは12カ月連続となり、過去最長を更新した。高水準の住宅ローン金利が引き続き住宅市場の重しになっていることが浮き彫りとなった。
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上段:米中古住宅販売件数(季節調整済み年換算)、下段:前月比の増減率
出所:米不動産業者協会(NAR)
市場では売れ残り物件の滞留が長期化しており、売り手の一部は値下げを受け入れている。積極的な米利上げで買い手にとっては厳しい状況が続いているが、値下げにより環境が改善する可能性はある。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表資料で、「住宅販売は底打ちしつつある」と指摘。「在庫は引き続き低水準だが、買い手の交渉力は強まり始めている」と述べた。また「市場に60日以上残っている物件は、元値より10%程度低い価格で購入されることもあり得る」と語った。
売れ残り物件の滞留期間は平均33日。1年前は平均19日だった。こうした状況は住宅価格への下押し圧力となっている。
中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比1.3%上昇の35万9000ドル(約4840万円)。ここ11年近くで最も小幅な伸び率だった。
1月に売れた住宅の約54%は、市場に出てから1カ月未満で買い手が決まった。中古住宅販売在庫は98万戸と、前月から微増。販売に対する在庫比率は2.9カ月で、前月と変わらず。同比率は5カ月を下回ると在庫がタイトと見なされる。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題: US Sales of Previously Owned Homes Decline for a 12th Month(抜粋)
(統計の詳細を追加し、更新します)
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