10月の米小売売上高は市場予想以上に増え、伸びが8カ月ぶりの大きさとなった。数十年ぶりの高インフレに見舞われ、景気見通しが悪化しているにもかかわらず、財への需要が広範囲に持ちこたえていることが示唆された。
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青は小売売上高、白はガソリンと自動車を除いたベースの小売売上高(いずれも前月比)
出所:米国勢調査局
10月は13カテゴリーのうち、自動車ディーラーや食料雑貨店、飲食店など9つで増加。ガソリンスタンドの売上高は4.1%増加。主としてガソリン価格の上昇を反映している。
今回の統計は、消費が引き続き総じて堅調であり、10-12月(第4四半期)の米経済が好調な滑り出しとなったことを示唆する。ただ、米金融当局者の間から向こう数カ月での利上げペース減速を主張する声も聞かれており、堅調な経済指標はそうした議論を複雑化させる可能性がある。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、イライザ・ウィンガー、アンドルー・ハスビー両氏は「10月の小売りデータが堅調だったことで、米金融当局は今後の数会合で利上げを継続せざるを得ない」とリポートで指摘した。
多くの小売業者は在庫を過剰に抱えており、重要なホリデーシーズンを前に在庫を整理しようと大幅な値引きを行っている。衣料品店の売り上げは前月比横ばい、百貨店は2.1%減少した。
家電販売店やスポーツ用品店などでも減少し、値引きと需要軟化の影響を示唆している。
国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は前月から0.7%増加し、4カ月ぶりの高い伸びとなった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題: US Retail Sales Rise Most in Eight Months as Consumers Hold On(抜粋)、US Oct. Retail Sales Rose 1.3%, Above Estimate(抜粋)
(統計の詳細やエコノミストの見方を追加して更新します)
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