米金融当局者らは、9月連邦公開市場委員会(FOMC)会合での具体的な利上げ幅について明言を避けつつも、先週のジャクソンホール会合(米カンザスシティー連銀主催シンポジウム)に続きインフレ退治にコミットしていく姿勢を強調した。
30日は3人の地区連銀総裁が、約40年ぶり高インフレを抑えることを最優先課題だとの見方をそろって示した。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、2%の物価目標を達成するためには、いずれ政策金利を3.5%超まで引き上げる必要があるとの見方に同意した。
NY連銀総裁、利上げ幅はデータの「全体像」次第-9月FOMC
同総裁は、最近のインフレ指標には希望が持てるとしつつ、労働市場が依然として強い中で物価上昇はなお急過ぎると指摘。「しばらく景気抑制的な政策が必要になるだろう。これは短期間だけ実行して軌道修正するようなものではない」とし、「インフレ率を下げるためにはこの政策スタンスを維持する必要があるとみている。需要を供給に見合う水準まで抑えていくには長い時間が必要で、おそらく来年も続くだろう」と述べた。
過去2回のFOMCでは、政策金利はそれぞれ0.75ポイント引き上げられた。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は9月20-21日の次回会合でも、この異例の大幅利上げが選択肢になり得るとしてきた。一方で当局者らは、実際の利上げ幅は9月2日発表の8月雇用統計など一連の経済指標次第で決定されるとも話す。
リッチモンド連銀のバーキン総裁はウェストバージニア州ハンティントンで講演し、金融当局が物価抑制に向けた取り組みでひるむことはないと宣言。「われわれはインフレ率を目標の2%に戻すことにコミットしており、そのために必要な措置を講じる」とし、「インフレ率は目標水準に下がる過程で跳ね返ることが予想される」と述べた。
リッチモンド連銀総裁、「必要な措置」講じる-インフレ抑制のために
アトランタ連銀のボスティック総裁は連銀のウェブサイトに掲載された論文で、インフレを鎮めるという米当局の責務は「揺るぎない」とした上で、「今後の指標がインフレの鈍化が始まったことを明確に示すようなら、利上げ幅をここ最近の0.75ポイントから巻き戻す理由になるかもしれない」との見解も示した。
ボスティック総裁、利上げ幅縮小「あり得る」-インフレ鈍化明白なら
原題:
Fed Officials Renew Rate-Hike Theme While Staying Vague on Size(抜粋)
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