日経平均、円安・米株高が追い風（先読み株式相場） - 日本経済新聞

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28日の東京株式市場で日経平均株価は10日続伸か。円相場の下落基調を手がかりに上昇が続きそうだ。前週末25日のダウ工業株30種平均の上げも支えとなる。もっとも、日経平均は前週末までの9営業日で約3000円上昇し2万8149円となった。戻り待ちの売りで上げ幅は限定的だろう。200日移動平均（25日時点で2万8274円）が上値の目安となりそうだ。

前週末25日のダウ平均は続伸し、前日比153ドル（0.4%）高で終えた。米原油先物相場の上昇で石油株が買われたほか、金利上昇で金融株の一角が上昇した。S&P500種株価指数も0.5%高。一方、ナスダック総合株価指数は0.2%安だった。

26日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。6月物は前日の清算値と比べ100円高い2万8010円で終えた。

米市場の流れを受け、日本でも鉱業株や金融株が物色されそうだ。米長期金利の上昇で、グロース（成長）株がさえない展開となれば、日経平均の大幅高は難しいだろう。

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、中国の上海市は28日から事実上のロックダウン（都市封鎖）を実施する。中国の「ゼロコロナ政策」が改めて意識され、ファストリなどは中国ビジネスへの悪影響が懸念される可能性がある。

26日付の日本経済新聞朝刊は「ソフトバンクグループ（SBG、9984）が国内外の銀行団から、英半導体設計子会社アームの株式を担保に80億ドル規模（約9700億円）の資金を調達することが分かった」と伝えている。資金調達が必要なほど財務が悪化してるとネガティブにとらえられるのか、資金調達を好感するのか、株価の反応が注目を集めそうだ。

精神的な不調を抱える従業員の支援サービスを提供するMHTがマザーズに上場する。

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