
きょうはひとまずリスク警戒が一服している。原油高に調整が入っており、上値追いが落ち着いたことがインフレ警戒を緩和している。米債利回りの低下とともに、前日のNY株式市場はおおむね堅調な動きを示した。
また、きょうは中国・香港株が堅調に推移している。昨日発表された中国GDPは伸びが鈍化したが、全人代・常務委員会が開催されるなかで、中国政府による景気支援策への期待を呼び起こしている。悪材料が政策期待につながることは、中国株のパターンだ。日経平均も上昇し、2万9000円台を回復。
為替市場では、リスク警戒のドル買いが後退しており、ユーロドルは1.16台半ば、ポンドドルは1.37台後半、豪ドル/ドルは0.74台後半へと水準を上げてきている。ドル円も上値が重く、一時114円台割れ。クロス円は買いが優勢だが、足元では上昇一服となっている。
この後の海外市場ではリスク警戒一服ムードが続くのかどうかが注目される。昨日は英中銀の年内利上げ観測が高まっていた。短期金融市場では12月利上げを完全に織り込んでいるほか、11月についても利上げの可能性を織り込みつつある。また、原油動向にも引き続き目を配っておきたい。
経済指標発表は、米住宅着工件数(9月)、住宅建築許可件数(9月)などが予定されている。英欧経済統計発表については目立った予定はない。
その一方で、金融当局者の発言機会は多い。レーン・フィンランド中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁、エルダーソンECB理事、パネッタECB理事、レーンECBチーフエコノミストなどECB当局者の講演イベント参加が目白押し。英中銀関連では、マン英中銀委員、ベイリー英中銀総裁など。米金融当局者は、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、ボウマンFRB理事、バーキン・リッチモンド連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ウォラーFRB理事などの予定が詰まっている。
米企業決算発表もたけなわ。きょうはエクソンモービル、P&G、J&J、BNYメロン、トラベラーズ、フィリップモリス、ネットフリックス、ハリバートン、ユナイテッド航空などが予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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