Search

NY円、下落 1ドル=111円60~70銭 米株高や長期金利の上昇で円売り - 日本経済新聞

walmartnewsblogs.blogspot.com

【NQNニューヨーク=戸部実華】7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=111円60~70銭で取引を終えた。米株高を受け、低リスク通貨とされる円は売りが優勢だった。米長期金利の上昇も円相場の重荷となった。8日に9月の米雇用統計の発表を控えて持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、円の下値は堅かった。

米株式市場でダウ工業株30種平均は上げ幅を一時550ドル超に広げた。米与野党が米連邦政府の債務上限問題を巡り、12月初めまで債務上限を暫定的に引き上げることで合意した。ひとまず米国債の債務不履行(デフォルト)が回避されるとの安堵感が広がった。投資家心理が改善し、リスク回避の際に買われやすい円の売りにつながった。

米債券市場では長期金利が一時、前日比0.06%高い1.58%と6月以来の高水準を付けた。日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いを誘った。朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は32.6万件と市場予想(34.5万件)を下回った。堅調な米雇用回復が示されたことも円相場の重荷だった。

もっとも、8日発表の米雇用統計を見極めたい市場参加者が多く、円の下値は限られた。米連邦準備理事会(FRB)はテーパリング(量的緩和の縮小)を年内に開始するとみられている。足元でインフレ加速への懸念が高まっており「市場予想を大幅に上回る雇用者数の伸びや賃金上昇となれば、早期利上げ観測が意識されやすい」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との声が聞かれた。

円の安値は111円65銭、高値は111円33銭だった。

円は対ユーロで反落し、前日比10銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円85~95銭で取引を終えた。

ユーロは対ドルで横ばいとなり、前日と同じ1ユーロ=1.1550~60ドルで取引を終えた。市場心理の改善がリスク選好時に上昇しやすいユーロ相場を支えた半面、米長期金利の上昇で欧米金利差の拡大観測からユーロ売り・ドル買いも入りやすかった。8日の米雇用統計の発表を控えた様子見ムードも強く、積極的な売買は手控えられた。

ユーロの高値は1.1569ドル、安値は1.1548ドルだった。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細
https://ift.tt/2YDcjdT
ビジネス

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "NY円、下落 1ドル=111円60~70銭 米株高や長期金利の上昇で円売り - 日本経済新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.