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NY円、続伸 1ドル=109円70~80銭 米景気の回復鈍化の観測で - 日本経済新聞

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【NQNニューヨーク=川内資子】9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比50銭円高・ドル安の1ドル=109円70~80銭で取引を終えた。新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染拡大で米景気の回復が遅れるとの観測が根強く、円買い・ドル売りが優勢だった。

前週末3日発表の8月の米雇用統計が雇用の伸び悩みを示し、今週は市場関係者による年後半の米経済成長率見通しの引き下げが相次いだ。新型コロナの感染拡大で米景気の回復が鈍化するとの警戒感が強く、幅広い通貨に対してドルが売られた。9日の米債券市場で長期金利が低下し、日米の金利差拡大の見方が後退したのも円買い・ドル売りを誘った。

9日の米株式市場でダウ工業株30種平均が4日続落した。投資家のリスク回避姿勢が強まり、低リスク通貨とされる円の買いを促した。

ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は9日の講演で「一部データはさほど力強くないが、依然として非常に堅調な経済成長が見込める」と述べたと伝わった。テーパリング(量的緩和の縮小)の年内開始が適切だとの見方を示したが、足元でFRB高官による同様の発言が続いたため相場の反応は限られた。

円の高値は109円63銭、安値は109円96銭だった。

円は対ユーロで続伸し、前日比55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=129円70~80銭で取引を終えた。

ユーロはドルに対して3営業日ぶりに小反発し、前日比0.0010ドル高の1ユーロ=1.1820~30ドルだった。欧州中央銀行(ECB)が9日の理事会で債券購入ペースの縮小を決めた。ユーロ圏の金融政策の正常化が意識され、ユーロ買い・ドル売りがやや優勢となった。ただ、ユーロの上値は重かった。決定は市場の予想通りだったうえ、ラガルドECB総裁が記者会見で「テーパリングではない」と発言し、積極的に金融緩和の縮小を進めるわけではないと受け止められた。

ユーロの高値は1.1841ドル、安値は1.1805ドルだった。

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