13日の米金融市場ではS&P500種株価指数が小幅に上昇し、これで4日連続での最高値更新。ただ朝方発表された米消費者マインド指数が大幅な悪化となり、上値の重い展開となった。国債利回りは低下した。
|
S&P500種は狭い値幅で推移した。生活必需品や不動産などが上昇した一方、エネルギーや金融は下げた。8月の米ミシガン大学 消費者マインド指数(速報値)が約10年ぶりの低水準となったことで、株の騰勢は衰えた。個別ではウォルト・ディズニーが上昇。動画配信サービス加入者の 大幅な伸びが好感された。
S&P500種は前日比0.2%高の4468.00。ダウ工業株30種平均は15.53ドル(0.1%未満)高の35515.38ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満上昇。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は、「静かな夏の金曜日」の取引だったと振り返り、「決算発表は大半が終わったので、上昇局面を見届けた投資家が一呼吸入れている」と指摘した。
新型コロナ禍初期以降の相場上昇に貢献してきたエネルギー株は、上昇失速が懸念されるようになった。S&P500種エネルギー株指数は10日までの段階で、構成銘柄が一つとして50日移動平均を上回らない日が19営業日続いた。
Running Low on Energy
A 19-session streak is the longest since the Enron scandal in 2001
Source: Bloomberg
米国債相場は大幅上昇。米消費者マインド指数の大幅低下で上昇に弾みが付いた。ニューヨーク時間午後4時12分現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.29%。
外国為替市場ではドルが下落し、逃避先通貨が値上がり。米国債利回り低下を背景に、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1カ月ぶりの大幅安となった。
ドル指数は0.5%低下し、週間ベースでも下げた。ドルは対円で0.8%安の1ドル=109円57銭。ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.1796ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続落。新型コロナのデルタ変異株感染の急速な拡大を背景に、引き続き短期的な需要見通しが不透明になっている
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は65セント(0.9%)安の1バレル=68.44ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は72セント下落して70.59ドル。
ニューヨーク金相場は上昇し、週間での下げを埋めた。ドルの下落や米消費者マインド指数の大幅低下を背景に、安全逃避先とされる金の買いが優勢になった。
金スポット価格はニューヨーク時間午後1時50分までに、前日比1.4%高の1オンス=1777.17ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.5%高の1778.20ドルで終了した。
原題: Stocks Grind to Another Record High; Yields Fall: Markets Wrap(抜粋)
USTs Bull Flatten on Low Volumes After Michigan Sentiment Plunge(抜粋)
Dollar Declines Most in a Month as Haven FX Climb: Inside G-10(抜粋)
Oil Declines as Delta Clouds Outlook for Global Demand(抜粋)
Gold Wipes Out Weekly Loss on Slump in U.S. Sentiment, Dollar(抜粋)
からの記事と詳細
https://ift.tt/3mgpT0v
ビジネス
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【米国市況】株が小幅高、消費者マインド悪化で上値重い-利回り低下 - ブルームバーグ"
Post a Comment