中国当局、アリババに罰金３０００億円…独禁法違反で過去最大額 - 読売新聞

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　【北京＝小川直樹】中国の独占禁止当局である国家市場監督管理総局は１０日、中国ＩＴ大手アリババ集団に対し、独占禁止法に違反したとして約１８２億元（約３０００億円）の罰金を科したと発表した。罰金額は２０１９年の国内売上高の４％にあたり、独禁法違反の罰金額としては中国で過去最大になるとみられる。

　発表によると、アリババは１５年以降、市場での支配的な地位を乱用し、自社のインターネット通販の出店業者に競合他社のサイトには出店しないよう「二者択一」を要求したという。

　管理総局は「競争を排除して商品の自由な流通を阻害し、業者や消費者の利益を損なった」と認定。アリババにこうした違法行為をやめるよう命じ、内部管理体制の強化や公平な競争の維持など全面的な業務改善を求めた。

　アリババを巡っては昨年１０月、創業者の馬雲（マーユン）（ジャック・マー）氏が講演で当局批判とも受け取れる発言をした後、政府が一気に締め付けを強めた。１２月に管理総局が独禁法違反の疑いで調査に踏み切っていた。

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