Galaxy S21シリーズが発表されました。例年通りなら春モデルとして日本でも発売されることは確実でしょう。昨年のGalaxy S20シリーズは2020年2月11日(現地時間)サンフランシスコで発表され、日本ではGalaxy S20、Galaxy S20+が3月末にドコモとKDDIから発売されました。3月末の投入は日本の5Gサービスの開始にもタイミングを合わせたのでしょう。そしてGalaxy S20 Ultraが6月にKDDIから登場しています。
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今回のGalaxy S21シリーズは昨年よりも1か月早い1月14日(アメリカ時間)に発表されました。日本ではすでに5Gサービスが始まっているため、Galaxy S21シリーズの日本投入は早ければ2月になる可能性が十分にあります。日本のキャリアは、本来はライバルである各メーカーの端末を集めて新製品を一堂に発表するという、世界でも例を見ない発表会を開催しますが、5G加入者を増やしたいという意向を考えるとGalaxy S21シリーズだけでも単独で先行投入する可能性がないとは言い切れません。とはいえ、諸般の事情を考慮するとこれまでの慣例から、3月上旬に発表会、そして即座に発売、というスケジュールと考えるのが妥当なのでしょう。
日本ではGalaxy S20シリーズは当初、無印と「+」モデルのみが投入されました。しかし海外でGalaxy S20 Ultraの評判が高かったことから、KDDIが追加で発売に踏み切りました。当初の予定になかったのはUltraモデルにはFeliCaが非搭載など、日本固有のハードウェア機能が搭載されなかったことからもわかります。しかし当時すでにGalaxy Foldなどグローバル仕様モデルを発売済みだったKDDIは、数は多くないでしょうが一定数を仕入れてそれを完売させる、というビジネスモデルを構築していました。そのため臨機応変に海外モデルを日本向けに追加投入することもできたわけです。
昨年の動きからすると、今回発表されたGalaxy S21シリーズの日本投入は順当にGalaxy S21とGalaxy S21+がドコモとKDDIから発売されるでしょう。またGalaxy S21 Ultraも当初からKDDI向けに投入されると思われます。このところGalaxyシリーズを次々に投入しているKDDIとしては、Galaxy S20 Ultraをさらに性能が向上したGalaxy S21 Ultraを投入して端末のバリエーションを広げたいところ。そうなるとGalaxy S21 Ultraは今度こそFeliCa搭載モデルとして投入されることでしょう。
どう進化したの?
それではGalaxy S21シリーズ3モデルはどのように進化したのでしょうか?Galaxy S20シリーズと比較して目立った違いを見ていきます。
Galaxy S21とGalaxy S21+はディスプレイサイズがそれぞれ6.2インチ、6.7インチとなり、前モデルと変わりません。しかし解像度は3200x1440ピクセルから2400x1080ピクセルにダウン。これは高解像度に対応するGalaxy S20シリーズでも出荷時のディスプレイ解像度は3200x1440ピクセルではなく2400x1080ピクセルに設定されており、多くのユーザーが2400x1080ピクセルで使っているという利用実績を踏まえたものと考えられます。
その一方で、リフレッシュレートを48Hzから120Hzへと拡大させ、よりコンテンツに適した表示を可能にしています(Galaxy S20シリーズは60Hzから120Hz)。他にもブルーライト使用時にコンテンツの利用パターンに応じてライトを調整するEye Comfort Sieldを搭載するなど、ディスプレイの「質」が高められました。
本体サイズも前モデルとほぼ同じですが、背面のデザインは激変しました。カメラ周りをフレームと一体化させたことによりスマートな見た目になりました。背面カラーはこれからの季節にも似合う「ファントム・バイオレット」をシグネチャーカラーとし、他にも鮮やかな色がそろいます。販売国によっては追加カラーも提供される予定です。さらに指紋がつきにくい仕上げになっているのもポイントのひとつです。
なお日本ではキャリアの意向からベーシックな色のみが展開される可能性もあります。しかしどのスマートフォンも見た目が変わらなくなった今だからこそ他社との差別化を図るべく、ファントム・バイオレットやファントム・ピンクを投入すべきでしょう。この色を生かすためにも、透明ケースを同梱してほしいものです。
他のスペックも確認してみましょう。カメラもGalaxy S21、Galaxy S21+は1200万画素のワイド、1200万画素のウルトラワイド、6400万画素の3倍光学望遠と、Galaxy S20、Galaxy S20+と変わっていません。しかし高速なプロセッサを搭載したことでAI処理能力も高まり、さまざまなシーンで最適な映像を得ることができます。たとえばポートレート写真では人物と背景を3D解析し、それぞれにより効果的なエフェクトを加えることも可能。夜間撮影でもフレーム内の被写体それぞれを認識して明るさを補正してくれます。
動画撮影の手振れ補正は60fpsに高められ、Galaxy S21を手に持って速い動きをしてもブレの少ない映像を撮影できます。前後4つのカメラを同時にプレビューできる「Director’s View」、前後のカメラで同時に撮影する「Vlogger View」、画角の切り替えを確認しながら撮影できる「Live Thumbnails」、さらにはBluetoothヘッドフォンのGalaxy Buds Proを動画撮影時の外部マイクとして追加できる機能も加わりました。動画機能がさらに高められたことで、Vlogをより手軽に楽しめるわけです。
Galaxy S21, Galaxy S21+の主なスペック
この2つのモデルに対し、Galaxy S21 Ultraは性能をさらに高めた最上位モデルとしての位置づけがより明確になりました。ディスプレイは6.8インチ3200x2400ピクセルで、リフレッシュレートは10Hzから120Hzに対応します。またカメラは1億800万画素の広角、1200万画素の超広角に加え、望遠を2つ搭載。1000万画素の光学10倍、デジタル100倍と、同じく1000万画素の光学3倍、デジタル10倍です。さらにレーザーオートフォーカスセンサーを搭載したことにより近距離撮影側も5cmまで撮影できます。
Galaxy S21 Ultraの主なスペック
そしてGalaxy NoteシリーズでおなじみのS-Penにも対応しました。本体には収納できず、オプションとして必要な人は別途、購入する必要がありますが、スリムサイズのS-Penならばペンホルダーの付いたシリコンまたはフリップ式のクリアビューカバーが提供されます。より握りやすくなったサイズの大きいS-Pen Proも年内に発売される予定です。こちらは本体のリモコン操作もできるとのことです。
SとNoteの“いいとこ取り”──Ultraに注目
最近のスマートフォンとしては小型軽量なGalaxy S21、SNS向けの写真や動画も手軽に撮れるGalaxy S21+、そして高性能なカメラにペン利用にも対応したGalaxy S21 Ultraと、バランスの良い3製品が出そろいましたね。
これまでのGalaxy Sシリーズといえばカメラに特化した仕様でした。一方のGalaxy Noteシリーズはペン操作に対応し、主にビジネスやクリエイターに役立つ機能を前面に押し出していたイメージがあります。
今回の3製品で最も個性があるものは、やはりGalaxy S21 Ultraです。なぜならカメラもペンも使える、まさにSとNoteの“いいとこ取り”をした端末だからです。
とはいえ日本で3製品すべてが登場することを楽しみに待ちたいところです。
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