【アトランタ（米ジョージア州）＝蒔田一彦】米上院（定数１００）の主導権をかけたジョージア州の上院２議席の決選投票が５日、行われた。投票は５日午後７時（日本時間６日午前９時）に締め切られ、開票作業が始まった。いずれも共和党の現職候補に民主党候補が挑む構図で、直前の世論調査では両議席とも接戦となっている。
米選挙分析サイト「ファイブ・サーティー・エイト」がまとめた世論調査の平均支持率は、５日時点で、どちらの議席も民主党候補がリードしているが、その差は２ポイント前後とわずかだ。
昨年１１月の大統領選と同時に行われた上院選で、ジョージア州は改選と補選の２議席が争われた。いずれも過半数の票を得た候補がいなかったため、州の規定で決選投票が行われた。
ジョージア州の２議席を除いた上院の勢力は、共和党５０議席、民主党（無所属含む）４８議席。共和党は１議席でも取れば多数派を維持できる。一方、民主党が２勝すれば議席数は５０対５０に並ぶ。上院は採決で賛否同数の際は議長の副大統領が１票を投じるため、政権与党の民主党が主導権を握ることになる。
どちらの党が主導権を取るかは、２０日に就任する民主党のバイデン次期大統領の政権運営に大きな影響を与えるため、注目が集まっている。
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