
米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月15、16両日に開いた会合では、現行の資産購入ペースを安定的に保つことを全会一致で支持していた。
6日に公表された議事要旨によると、「こうした購入を少なくとも現行ペースで続けることが適切になるであろうと全ての参加者が判断し、現在買い入れている資産の構成を維持することにほぼ全ての参加者が賛同した」。また「参加者2人は、年限が長めの米国債購入にウエートを置く可能性について予断を持たずに判断したい姿勢を示した」とも記されている。
12月のFOMC会合では、雇用とインフレの目標に向けて「一段と顕著な進展」が見られるようになるまで、月間1200億ドル(約12兆3600億円)相当の債券購入ペースを維持することが決まった。
議事要旨は「それが適切だと見なされる場合には、資産購入を将来的に調整することを委員会が検討する可能性に一部の参加者は言及した。証券購入ペースの加速や、残存期間が長めの米国債購入にウエートを置くといった調整だ」としている。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は先月の会合後の記者会見で、資産購入に関する新たな文言は「 強力」だと述べたが、何が資産購入のテーパリング(段階的縮小)のきっかけになるかについて、当局者、投資家のいずれも見解は定まっていない。
「一段と顕著な進展」が意味するところについて、FOMC参加者はその判断が「広範囲かつ質的なもので、特定の数字による基準や範囲に基づくものにならない」と強調した。
さらに「いったんそうした進展が見られれば漸次的なテーパリングが始まる可能性があり、その後のプロセスは一般的に、2013年と14年の大規模な資産購入プログラムで実施したテーパリングと同様の流れとなり得ると、幾人かの参加者が指摘した」としている。
12月会合では、新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチン配布の影響についても議論されたことが分かった。「会合前に届いたワクチンに関する前向きなニュースは、中期的な経済見通しにとって好ましいものだと見なされた」としている。
原題: Fed Officials All Backed Bond-Buying Pace, December Minutes Show(抜粋)
(第3段落以降に内容を追加して更新します)
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