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【ワシントン=永沢毅】米大統領選は6日、当選に必要な「選挙人」の過半数の獲得に迫る民主党候補のジョー・バイデン前副大統領(77)が残る激戦5州のうち3州でリードを広げ、優勢がさらに鮮明になった。バイデン氏は同日夜の演説で「我々は勝利する」と述べた。ドナルド・トランプ大統領(74)は「絶対に諦めない」と表明した。接戦がつづくジョージア州の州務長官は投票を再集計する可能性に言及した。
両候補は全米538人の選挙人の過半数270人以上を争う。米メディアによると、米東部時間6日午後11時(日本時間7日午後1時)時点で獲得数はトランプ氏が214人、バイデン氏は253人。勝者が未定の6州のうち、トランプ氏の勝利が確実なアラスカ(選挙人3人)を除く激戦5州が勝敗を決する。
バイデン氏はトランプ氏が先行していた南部ジョージア(16人)、東部ペンシルベニア(20人)の両州で逆転し、西部ネバダ(6人)を含む3州で票差を広げた。西部アリゾナ(11人)を含む4州で優位を維持する。トランプ氏がリードするのは南部ノースカロライナ州(15人)だけだ。
各州の開票率は92~99%に達しているが、両候補の得票はいずれも僅差にとどまる。開票率99%のジョージアは票差が約1600票で、同州の州務長官は再集計の可能性に言及した。州法では両者の差が0.5ポイント以内なら再集計を認めている。
バイデン氏は6日夜(日本時間7日午後)、東部デラウェア州で演説し「あなたの票は集計される」と述べ、国民に開票作業を静かに見守るよう呼びかけた。「私に投票しなかった人のためにも懸命に働く」と結束を促した。

一方、トランプ氏は6日の声明で「私はあなたや米国のために絶対に戦いを諦めない」と強調した。「違法な票は集計すべきではないと言ってきたが、民主党の抵抗に遭っている」と郵便投票の打ち切りを重ねて訴え、法廷闘争を続ける考えを示した。
トランプ氏の陣営はこれまでペンシルベニア、ジョージア、中西部ミシガンなど計4州で開票の差し止めや集計の監視を求める訴訟を提起している。ジョージアとミシガンでは訴えを退けられている。
共和党内でもトランプ氏が投開票の不正を訴えることに批判の声が出ている。米東部の激戦州ペンシルベニア選出のパット・トゥーミー上院議員は6日の米CBSテレビの番組で、トランプ氏の主張には「根拠がない」と指摘した。
共和党のウィル・ハード下院議員(テキサス州)は「現職の大統領が米国の政治プロセスを傷つけ、国民の多くが発する声の合法性を証拠もなく疑うのは危険で、間違っている」とツイッターに投稿し、批判した。
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